作者雑感

mpcbridgeの開発の過程、自分で使った印象などを、思いつくままに書いてみます。
アルバムの検索から再生までがとても簡単にになったと感じています。もちろん、それを目指してmpcbridgeを開発したわけですが…
買ってから一度しか聴いてなかったようなアルバムも聴くようになりました。
ただ、あともう少しどうにかならんものかとあれこれ模索はしていますが…

タグの重要性

僕は、リッピングソフトが自動取得するタグは、マイナーなジャンルやアーティストの場合、イマイチなことが多々あります。
特に、日本人アーティストについては、誤字があったり、表記がバラバラだったりします。

例えば、ある交響曲のジャンルが、あるCDではClassicalで、別のCDはSymphonyだったり、吉田拓郎の楽曲のジャンルが、FolkだったりPopsだったりといった具合です。
また、日本人アーティストの姓名のあいだの空白があったりなかったりといったこともあります。

mpdの場合(mpdに限ったことではないですが)、こういう差異がそのまま別アーティストや別ジャンルとして扱われてしまいます。
VortexBoxの自動リッピングは結構便利ですが、リッピングしたデータが増えてくると、こういったところが気になってきます。

ラベル機能

僕がCDやLPをラックに整理する場合、音楽のジャンルで大まかに分類した上で、そのカテゴリーの中で自分なりの分類をしていました。

それに近い分類ができるのではと考えて作ったのが、このラベル機能です。

レーベル別であったり、特定の年代だったり、そういった分類に使えるのではないかと思っています。試しに「80年代アイドル」というラベルを作って、そこにいくつかのアルバムを入れましたが、結構便利そうです。

リリース年でのソート

アーティスト名で検索を行った際のアルバムや楽曲のソート順について、従来のアルファベット順に加えて、楽曲データの年データでもソートできるようにしました。
これが、意外と便利でした。というのも、アルバムがリリース年順に並ぶからです。
ロック、ポップス系のCDを棚に並べる際、まずアーティスト別にまとめて、その中で発表順に並べるのが一般的だと思うのですが、今回これができるようになったというわけです。
今まで、これに気づかなかった自分にちょっと呆れています(笑)。
なお、厳密には「アルバムのリリース年」ではありません。mpdはアルバム単位での管理は行っておらず、楽曲単位での管理になっています。が、楽曲のタグ情報にアルバムタイトルがあり、そのアルバムタイトルでグループ分けしたものを「アルバム」としています。なので、オムニバス盤やベスト盤のように、いろんな年の楽曲を収録した盤については、「アルバムのリリース年」という考え方が当てはまらない場合もあります。
同じ理由で、リマスター盤や、「〜〜周年記念盤」みたいなものは、楽曲のタグ情報の年をどうするか思案のしどころになります。

ディレクトリとアルバムの管理

多くのmpdクライアントでは、ディレクトリ単位の再生、アルバム単位の再生ができます。これは、mpdがそういうAPIを提供しているからですが。

僕が行っているファイル管理では、この部分でちょっとした問題があります。
2枚組、3枚組のベスト盤は、同じディレクトリに入れています。
この場合、ディレクトリ単位での再生は、個別のアルバムを再生できません。
一方で、アルバム単位での再生では、ベスト盤の多くは似たようなアルバムタイトルのために、異なるアーティストのアルバム(ベスト盤)が同じタイトルとして扱われてしまいます。これは、mpdのアルバム管理が、アルバムタイトルのみで行っていることに起因していると思われます。
それ以前に、1000枚以上あるアルバムリストから目的のアルバムを探すのはかなり大変ですが...。

mpcbridgeは、アルバムの管理を楽曲ファイルのアルバムタイトルと、楽曲ファイルが保存されているディレクトリで識別しています。アルバムタイトルが同じでも保存先ディレクトリが異なれば、別アルバムとして管理しています。
通常のCDをリッピングしたものと、同じアルバムのハイレゾ音源の両方を持っている場合など、保存先ディレクトリが異なっていれば、別アルバムとして管理します。
実は、この部分は意図して狙ったわけではなく、たまたまこうなっただけですが(笑)

CDとCD-ROMドライブとの相性

音質云々といったことではなく、読み取りに要する時間に結構な差が出ます。
読み取りに時間がかかっているということは、エラーが発生していて、リトライしているのだと思います。(エラーの発生具合については、リッピングソフトのログに吐き出されています)
これが、別のCD-ROMドライブで読み取ると、すんなりと読み取れる場合もあります。
もちろん、その逆もあります。
メーカーや機種が異なるCD-ROMドライブを複数所有していると、効率の面からも、精神衛生上からも良いかもしれません。

ジャケット写真

最初は結構適当に扱っていました。
が、ジャケット写真から選ぶ機能がある程度動き始めたら、とても気になり始めました。なにしろ、ジャケット写真が無いアルバムは「NO IMAGE」画像が表示されるだけで、それがとても寂しいのです。

多くのジャケット画像は、amazonやHMV等のCD通販のサイトで入手できます。それらのサイトで見つからない場合は、Googleでアーティスト名とアルバムタイトルで検索すると、個人の方のブログや、音楽評のサイトなどの画像がヒットするので、そこから失敬しています。
それでもダメな場合は、手許のスキャナで取り込んでいます。が、あまり性能の良いスキャナではないので、印刷の網点のモアレが出てしまって、修正が結構面倒です…
いずれにしても、これらの画像は私的な利用なので、多分問題ないだろうと思っています。

ビットパーフェクトの確認

そもそもビットパーフェクトで再生できているのか?というのは、一番気になるところですね。
多分、以下の方法で確認できるんじゃないかと思います。
AC3やDTSなどのサラウンドフォーマットの音源を用意します。
“DTS AC3 testfile”などのキーワードで検索を行うと、これらのフォーマットのファイルをテスト用あるいは無償配布しているサイトが見つかります。そこで入手した音声ファイルをmpdに登録し、AVアンプで再生します。その際に、AVアンプがDTSやAC3のサラウンドフォーマットとして認識すれば、ビットパーフェクトで再生できていると判断して良いんじゃないかと思います。

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